
皆様、こんにちは。
今日はオリバー・パークマン著『限りある時間の使い方』についてのレビューをしていきたいと思います。
『未来をコントロールしたいという執着を手放せば
今を生きることができる』
僕の感想はこういう感じです。今を楽しみたければ全てを完璧にこなそうとしない、タスクを捨てていくということです。
以下のような項目に当てはまっている方は読む価値ありだと思います。
やる事が多すぎて何から手をつけたらいいか分からない
将来のことが不安で今の時間を楽しめていない
有意義に時間を使いたい
僕も上記のような悩みを持っていました。
まさしく時間という概念が変わった気がします。
以下の事が解決に導くヒントになりました。
限られた時間を受け入れ本当に必要なタスクを絞り出す
時間が限られている事が問題ではなく、『限られた時間をどう使うか』ということが大切なのです。
すべてをこなそうという誘惑に打ち勝ち、本当に大切な事に時間を使う事。
全てを体験するのは不可能だという現実を受け入れる。
効率を上げることではなく大事なことを絞り出して集中する
時間をコントロールしようと思うと、余計時間のなさにストレスを感じる。
制約を味方につけて、自分には限界がある事を受け入れる。その現実を直視したら人生は豊かになる。
限られた時間の中でやりたいことをもっと自由に選べる状態にする
自分が何をしているかというのはそこまで意味がなく、大事なのは自分がそれをしているという事実。
失う不安の代わりに捨てる喜びを手に入れる。
本当はなかったかもしれない貴重な時間の過ごし方を自分自身で選び取る。
さらに以下ような事を具体的に意識をしてこなしていけば、より時間の使い方が向上します。
①まずは自分の時間の取り分を取っておく。
時間について本当にやるべき事のために無理にでも時間を取っておく。
本当にやりたいことがあるのなら、確実にそれをやり遂げるために、今すぐそれを実行する。
今やらなければ時間がない。
②仕事を小さな単位で切り分ける
仕事を小さな単位に切り分ける。大きなタスクを入れてしまうと、何ヶ月もそれ以外のことが出来なくなる。
大事なのは始めたことを絶対にやり遂げることではなく、中途半端なプロジェクトがどんどん増えていくことを防ぐ事。
全部いっぺんにやるのではなく、小さな事をコツコツと進める。
③優先度『中』を捨てる
人生のやりたいことを20個リストアップして、上位5個が絞り出せたら残りの15個は捨てなさい。
重要案件以外は捨ててしまおう。
※補足として以下の内容も個人的には心を打たれました。
- 恋愛についても同じことだ。しばらくの間は相手の欠点が見えても妥協してその関係を続ける。
数々の誘惑や理想とのギャップを振り切り、この関係を続けようと覚悟を決める。
そうしなければいつまでたっても深い関係を築くことはできない。 - 人は後戻り出来ない状況に置かれた方が選択肢がある時よりも幸せになるというデーターがある。
手持ちのカードを多く残しておくよりも、これしかない、という状況の方が満足感は高まる。
まとめ
自分の理想とのギャップを認め、なんでもやろうとするのではなく、本当にやりたい事に時間を使うことが大事だということですね。
80歳くらいまで生きるとして、あなたの時間はたった4000週間だ。
有り余る余暇をいかにうまく過ごすかということ。
余暇を無駄に過ごすことこそ、余暇を無駄にしない唯一の方法だと思う。
書籍のアウトライン
『限りある時間の使い方』
著者:オリバーパークマン 訳:高橋璃子
発行所:かんき出版
発行者:齊藤龍男
ページ数:304ページ
第一章:なぜ、いつも時間に追われるのか
第二章:効率化ツールが逆効果になる理由
第三章:「時間がある」という前提を疑う
第四章:可能性を狭めると、自由になれる
第五章:注意力を自分の手に取り戻す
第六章:本当の敵は自分の内側にいる
第七章:時間と戦っても勝ち目はない
第八章:人生には「今」しか存在しない
第九章:失われた余暇を取り戻す
第十章:忙しさへの依存を手放す
第十一章:留まることで見えてくるもの
第十二章:時間をシェアすると豊かになれる
第十三章:ちっぽけな自分を受け入れる
第十四章:暗闇の中で一歩を踏み出す
有限性を受け入れるための10のツール
1:「開放」と「固定」のリストを作る
2:先延ばし状態に耐える
3:失敗すべきことを決める
4:出来なかったことではなく、出来たことを意識する
5:配慮の対象を絞り込む
6:退屈で、機能の少ないデバイスを使う
7:ありふれたものに新しさを見出す
8:人間関係に好奇心を取り入れる
9:親切の反射神経を身につける
10:何もしない練習をする
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